日々感じたことなど気ままに書き綴っています。
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先日、小耳にはさんだお母さんたちの会話で、
「私、挫折したことがないの」
と言われた方がおられた。
趣旨はこうである。
気まじめな親に育てられ、進学、就職、結婚相手と、ずっと親の希望どおり、言ってみれば敷かれたレール通りに生きてきた。小さな世界で冒険もせずに今日まで幸せに生きてきて、唯一思い通りにいかなかったのは
「二人目の子供が男だったことかしら」
と、笑いでその話は締めくくられた。
もちろん、自慢話でも自虐ネタでもなく、周りもうらやんでいいのか憐れんでいいのか微妙な反応であった。
多分、笑い話のつもりだったのだろう。
挫折したことがないというのは、そんな風に冒険のない人生を送ってきたから、挫折する前提がそもそもないという趣旨である。
が、横で聞いていた私は、思ったものだった。
すっげー、私と似てる……
まぁ、二重に説明するまでもなく、紆余曲折はあったものの私の人生も概ね上記のとおりであり、実はそんなキャラは結構多いのではないかと思ったりもした。
過剰に心配症の母親に育てられた私は、故郷を出ることもなく、車の運転さえできず、この上ない出無精になってしまった。
今まで人生をかけた冒険などしたこともないし、この先することもないだろう。絶対幾重にも保険をかけてきわめて慎重に進むのが私なのである。
その後、なんとも言えない気持ちで、小耳にはさんだ会話を反すうしていた私だが、ふと、それでも自分の人生には、挫折があったことに気がついた。
そう、私はかつて、二度、取り返しのつかない失敗をしているのだ。
その時は、苦しみと悩みのまさに過渡期で、その感情や状況を処理するのに必死だったから、それが挫折だとは思ってもみなかった。
何年かたち、その頃の若さも情熱も取り戻すべくもない年齢になってから、あれがいってみれば挫折だったのだ、と思うようになった。
その影は年を追うごとに思いのほか濃くなり、なぜあの時ああできなかったのか、今だったら、今だったら、と何度も思ったが、当然ながら取り返しはつかない。
そういう過渡期さえ今は過ぎ去り、過去は教訓にするしかないと開き直りはしたが、もちろん、ここに書けないくらいだから(笑)自慢できるような話ではない。
でも、でもである。そのことに思い至った時、
「なんだ!私挫折してるじゃん!」
と、妙にうれしい、目が覚めたような気持ちになった。
妙な自己弁護かもしれないが(笑)、やっぱりそういう経験は必要なのだ、うん。
ない人生よりあった方が絶対にいい。
と、不思議とすがすがしい気持ちで、今このブログを打ち込んでいる。
「私、挫折したことがないの」
と言われた方がおられた。
趣旨はこうである。
気まじめな親に育てられ、進学、就職、結婚相手と、ずっと親の希望どおり、言ってみれば敷かれたレール通りに生きてきた。小さな世界で冒険もせずに今日まで幸せに生きてきて、唯一思い通りにいかなかったのは
「二人目の子供が男だったことかしら」
と、笑いでその話は締めくくられた。
もちろん、自慢話でも自虐ネタでもなく、周りもうらやんでいいのか憐れんでいいのか微妙な反応であった。
多分、笑い話のつもりだったのだろう。
挫折したことがないというのは、そんな風に冒険のない人生を送ってきたから、挫折する前提がそもそもないという趣旨である。
が、横で聞いていた私は、思ったものだった。
すっげー、私と似てる……
まぁ、二重に説明するまでもなく、紆余曲折はあったものの私の人生も概ね上記のとおりであり、実はそんなキャラは結構多いのではないかと思ったりもした。
過剰に心配症の母親に育てられた私は、故郷を出ることもなく、車の運転さえできず、この上ない出無精になってしまった。
今まで人生をかけた冒険などしたこともないし、この先することもないだろう。絶対幾重にも保険をかけてきわめて慎重に進むのが私なのである。
その後、なんとも言えない気持ちで、小耳にはさんだ会話を反すうしていた私だが、ふと、それでも自分の人生には、挫折があったことに気がついた。
そう、私はかつて、二度、取り返しのつかない失敗をしているのだ。
その時は、苦しみと悩みのまさに過渡期で、その感情や状況を処理するのに必死だったから、それが挫折だとは思ってもみなかった。
何年かたち、その頃の若さも情熱も取り戻すべくもない年齢になってから、あれがいってみれば挫折だったのだ、と思うようになった。
その影は年を追うごとに思いのほか濃くなり、なぜあの時ああできなかったのか、今だったら、今だったら、と何度も思ったが、当然ながら取り返しはつかない。
そういう過渡期さえ今は過ぎ去り、過去は教訓にするしかないと開き直りはしたが、もちろん、ここに書けないくらいだから(笑)自慢できるような話ではない。
でも、でもである。そのことに思い至った時、
「なんだ!私挫折してるじゃん!」
と、妙にうれしい、目が覚めたような気持ちになった。
妙な自己弁護かもしれないが(笑)、やっぱりそういう経験は必要なのだ、うん。
ない人生よりあった方が絶対にいい。
と、不思議とすがすがしい気持ちで、今このブログを打ち込んでいる。
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